何人が誰か戸口にてささやく。今日はリバティフェアの日。ショットNYCに思うこと。映画でみたジーンズの着こなしで、格好がいいなぁと思うのは人それぞれの好みによりますが、その歴史的な意味からいいますと、おそらく大半の人が、マーロンブロンドの「乱暴者」とジェームスディーンの「理由なき反抗」をあげると思います。
これらの映画でマーロンが履いたリーバイスや、ジェームスのリーは、ジーンズのそれまでもっていたカーボーイや炭鉱夫のイメージを一蹴して、ワイルドな一面を一気に盛り上げたと史実は語ります。その映画のなかで、マーロンが着ていたのがショットの革ジャンで、でかいバイクとともに、一つの典型をつくりあげました。
そして2015年の今、そのショットのカタログを見てますと、じつはとても落ち着きがあって、枯れていて、いい感じなのです。そこには荒くれた感じはなく、その怒りやハングリーな感じが、すごく洗練された感じで昇華している。
一言でいいますと味があるのです。あのワイルドイメージも、それからの、西海岸のヒッピーブームや、ロンドンのモッズや、あるいはデザイナージーンズなどの、幾世代をへだてまして、いまやいぶし銀の輝きをはなちはじめた。そんなカタログをペラペラしているでだけ、大変幸せな気持ちにひたっております。もちろん大分酒も飲みましたが。